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VATE:周りは若い方が多いですよね。

 

僕は5年遅れてきてる。遅咲きだと自分で言ってたんですけど、5年遅れてきたという事は、人より5年長く働いたり出来るわけなので、遅咲きは良いこともあるっていう風に言ったりしてました。会社では実績を持っている若い人にめちゃ怒られるみたいな事もありましたけど、徐々にそういう所で僕しか持っていないモノというのが他者との関わりの中で見えてくるわけですよ。

 

VATE:それはどういったことですか?

 

人間性の部分だったり、経験値だったり。修羅場で全体が焦ってる時にまぁまぁ大丈夫って言える力であったり、そういうところでキャリアがあるというかね、シニアなりのバリューの出し方みたいなところも求められてるって気付かされたりしましたよね。

 

VATE:Yahoo!きっず以外にどんなことをされてましたか?

 

社会貢献ですね。Yahoo!きっずもそうですけど、社会のために会社としてやるべき仕事があるというのをいわゆる有償サービスではなく、社会貢献としてやっていくというプロジェクトがいくつかありまして。そこのボランティアというのと、ネット募金というのをずっと担当してました。

 

VATE:ヤフーの募金の仕組みを宮内さんが作られたんですか?

 

僕がゼロから作ったのではなく、前任の方が立ち上げられたものを伸ばすという感じです。本当に毎週のようにいろんなNPOの人とディスカッションしたり、社会課題について話すんですよね。そこでいろんな課題について知るわけです。それをどうやったら人々に伝えられるか、という事をやってました。今のソーシャルビジネスブームの先駆けみたいな事ですね。

 

VATE:そこでも編集の力というのは活きましたか?

 

例えばNPOの人がされている活動の内容を理解して、世の中の仕組みとして、こういう社会課題と因果関係があるよねということを理解する能力ですね。多分それには編集の力が活かされたんだと思います。

 

VATE:ヤフーにおいて社会貢献というのはどういった位置づけだったんですか?

 

会社においてはやはり主流ではなかったですね。あまり主流じゃないんだけど本気でやってるみたいな(笑)。でもそれが2011年の3.11をきっかけに、ある日突然主流になっちゃったんですよ。

 

VATE:東日本大震災ですね。

 

そういう事ってあるんだみたいなところと、俺がやんないと何も進まない、みたいなところを経験しました。3.11の当日に寄付を受け付けたんですけど、そこで寄付を受け付けてるサービスってどこにもなかったんですよ。NHKでさえも受け入れてなかったので、本当に僕らしかいなかったんです。

 

VATE:当日に受け付けられるって凄いですね。

 

以前から仕組み化して当日でも作れるようにしていたのが大きいですね。寄付ってすぐに寄付が出来るようにしないとダメなんですよ。時間が経つとどんどん寄付額が下がっちゃうし、関心も薄らいでしまう。とにかくスピード命というのを決め事にして準備をしていたのが大きかったですね。