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VATE:取れちゃうものなんですね。

 

取れたはいいんですけど、取材って普通に自分でも出来ると思ってたんですよ。でも、行ってみたら何も出来なかった。最初の質問で相手が思った通りの答えをしてくれないと、続かないんですね。

 

VATE:なるほど。

 

先輩がフォローして何とかしてくれたんですけど、これは「技術」なんだなって。裸一貫で飛び込んですぐ出来るものではなくて。技術だとしたら面白いなと。学びたいなと。そんな流れで編集の世界に入った感じです。

 

VATE:編集者ではあるけど、企画も考えるし、取材もして文章も書かれると。

 

もちろん原稿を外部に依頼する場合もあるし、下っ端なので原稿を取りに行くだけの場合もあれば、自分で考えて発注する場合もありましたね。編集者って全て出来て一人前というか、技術がないと他の人にお願いすら出来ないので。

 

VATE:当時は雑誌全盛期の頃ですよね。

 

そうですね。先輩筋にはナンシー関さんを見出した人とか、初代ネーネーズの周辺、沖縄音楽に精通している第1世代の人とか。とにかくサブカルチャーの人たちが周りに沢山いました。

 

VATE:面白い時代ですよね。

 

そうですね。僕がライターとして書いていた音楽誌ではリリーフランキーさんがイラストを書いてたりね。本当に雑誌が面白い時代でしたね。

 

VATE:情報を得る手段がテレビとか雑誌でしたよね。

 

そうですね。特に雑誌から得られるものって、文章表現から自分が努力して吸い取るんですよね。吸収することにものすごく敏感でしたね。僕自身もめちゃくちゃ本や雑誌を読んで、レコードを聞いて。そんな20代でした。

 

VATE:苦労というよりは楽しかった?

 

楽しいことしかやってない感じです。

 

VATE:30代になってからは如何でしたか?

 

UCカードっていうカード会社の会員向け雑誌「てんとう虫」の編集部に移りました。

 

VATE:それはどうしてですか?

 

もう一段、編集のスキルを上げたいなと。すごく才能のある人たちが作っていたし、知り合いから教えてもらって転職したんですね。

 

VATE:前の雑誌とはどのようにグレードが違うんでしょうか?

 

例えば1ページを埋める時に前の雑誌だと、文字とイラストとコラムがいっぱい載っててみたいな。そういう編集って学生のノリで作ってるところがって。でも新しいところでは見開き全面写真でコピーがここにきちっと入って、文章がめっちゃグッとくるみたいな。イメージ的には学級新聞から、広告になったような感じです。