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VATE:めっちゃ面白そうですね。

 

見開きを扉絵で特集を作るので、歴史小説大全みたいな感じの特集だとしたら、扉を誰に描いてもらうか、いや、写真にするかってゼロから考えるんです。当時の編集長が最近日本画を描いてる面白い人いるよって提案してきて、それが今の山口晃さんなんですけど、まだ出たての山口さんに見開きでありえない歴史の認識みたいなものを1ヶ月で描いてもらうみたいなね。そんなこともしてましたよね。

 

VATE:雑誌にすごいパワーがあった感じがしますね。その会報誌はどれくらいおられたんですか?

 

10年くらいです。結構長いんですよ。

 

VATE:それだけ面白いことが出来ていれば、やめるきっかけもなさそうですね。

 

そうなんですけど、やっぱりWebが出始めて社内でも雑誌をWeb化するみたいな話が出てくるんですね。僕自身は会社の中でWebは一番得意な方ではあったんですけど、本業の人にはかないっこないんですね。小さなプロダクションだったので、そこにいるメンバー以上の世界には行けない、成長できないという事があると思うんですよ。もっとすごい世界があるのだったらそこを知りたい、という気持ちが芽生えてきました。

 

VATE:それでインターネット業界に。

 

そうなんですけど、インターネットで思いついたのは、ヤフーぐらいしかなくて(笑)。それでヤフーを受けてみたら、あっという間に受かったんですよ。

 

VATE:出版からネット業界って大きな変化ですね。

 

ゼロからキャリアを作らないといけないという不安はあったんですが、そこまで大きな差分があるとは思ってなかったんですね。同じクリエイティブなんだから、自分の力量が活かせるところはあるだろうとも思ってましたね。

 

VATE:実際どうでした?

 

そんなに甘くは無かったです(笑)。

 

VATE:ヤフーではどういったことを?

 

ゼロから何かを作るのが好きなんだっていう抽象化が出来ていたので、そこはWebも同じと捉えて。なのでWebにおける編集とはなんぞやっていうとプロデュースかなと。なので、プロデューサーとして入社しました。当時子供が小さかったこともあって、Yahoo!きっずに入りまして、子供のための企画を考えるという仕事を始めました。

 

VATE:Yahoo!きっずのコンテンツを1から作るみたいな?

 

1から作る部分もない事はないんですが、基本はコンテンツを持っている人たちから買ってくるとか、借りてくるとか、バーターでやるとか、そういう仕事です。なので最初のうちはいわゆるクリエーションをしてるという実感を得るまでに時間がかかりましたね。自分の編集スキルをどこで活かせるんだろうと考えちゃったり。

 

VATE:手法が全然違ったと。

 

手法も考え方も違う。何より自分で何かを書けばクリエイト出来るというのとは違いますよね。あと用語も全然違うし(笑)。カタカナが多いわけですよ。リソースって何だろうとか。社内用語にしても全然わからないので、わからない言葉は全て書き出して、後で答え合わせをしたり、誰かに聞いたりしてました。