VATE:それは面白い!
もう一つ時計のボタンがあるんですけど、これを押すと世界中の「今」っていうのが見れるんですよ。これは今しか見れない。
VATE:今この瞬間ってことですね。
ここに来なきゃ見れないか、今しか見れないっていう超面倒くさいアプリなんですよ(笑)。
VATE:でもとても面白い発想ですね。なんというか、とても情緒的な一面がある。
このなんとなくウェットな感じを外国の方ってどれくらいわかってくれるかなとは思ったんですけど、最初の発表が21世紀美術館だったというのもあって、世界中のアート誌が取り上げてくれたんですよ。それで世界中で170万くらいダウンロードされてるんですね。集まった写真の数は今のところ2億枚くらい。
VATE:思い出の数ですよね。
当時Googleがストリートビューってやってたんですけど、ストリートビューって道じゃないですか。このアプリは家の中まで入ったんですよ。
VATE:そう考えると、ますます面白い。
ボタンを押すだけじゃなくて、空にむかって投げたり、拾ってきたりっていう動作もフィジカルですね。
これはいろんなメッセージが作り手側にはあって、体を動かすことでインターネットの面白さを体験してもらう、というのがあるんですね。基本的にこういう物を作る時のコンセプトは、よほど面白いか、よほど便利か、この二つしかないと思ってます。
VATE:宮田さんは次の10年どんなことをされていきたいですか?
個人的なことを言えば、娘がまだ2歳なんですが10年後というともう12歳。その時の日本とかってやっぱり考えちゃうんですよね。この状況で、胸をはって日本大好きって言えてるかって言うと、全然イメージができないんですよ、今。なので、自分にできることで、それはなんとかしたいと思うんですね。