VATE:想像するだけで、すごい成功ですね。
あの当時の僕たちの規模だと、成功と言えるでしょうね。
VATE:コンピュータは音楽をつくるだけに使っておられたんですか?
もともとは絵を描きたいっていうのもあったし、だんだんコンピュータの可能性みたいなのがわかってきましたね。コンピュータを使ってもっと色々やりたいな~と思うようになりました。
VATE:実際に音楽以外のこともはじめられたんですか?
当時マルチメディアっていうのが始まったんですよ。マルチメディアっていうのはもともとアップルが作った言葉なんですが。
VATE:そうなんですか。
アップルがCD-ROMを再生できるコンピューターを出して、CD-ROMの中にそのマルチメディア作品なんかを焼いてあって。
VATE:そういうのありましたね。
そういう片仮名が出始めの時なんですね。で、やってみたいなと思って勉強をはじめて。そうするとだんだん音楽を作るより、そっちの方が面白くなってきたんです。
VATE:実際に作品をつくりはじめた?
マルチメディアのタイトルをいろいろつくってましたね。なんとなく時代が変わるねっていうのが体感できるような出来事がずっと続いてたんです。
VATE:なるほど。
そこにですね、パソコン通信っていうのが入ってきたんですよ。当時はまだ文字しか出てこなかったんですけど。通信って面白いなって思ったんですね。
VATE:なにかそこに可能性を感じられたんですか?
マルチメディアに通信がくっついたら、もっと面白いことが出来るなって考えるようになりました。そしたらアメリカでどんどん、そういうサービスが立ち上がり始めたわけですよ。