VATE:パソコン通信自体がビジネスとして立ち上がってきたんですね。
ええ。それでパソコン通信自体も商売にできないかと思って、パソコン通信の商売をちょこっとやったことがあって、通信業を。
VATE:業界が盛り上がってきたんですね。
そうなんです。でもだんだん盛り上がってきた頃に、今度はアメリカでインターネットっていうのが始まったらしいと噂を聞くようになりまして。
VATE:でもアメリカでというと情報も少ないのでは?
そうなんです。それで友達と二人で実際にアメリカに行って、インターネットに関する色んな文献とか読みあさったんですね。
VATE:行動早いですね(笑)。いろいろ調べられてどうだったんですか?
これは俺にも出来そうだと(笑)。
VATE:ええっ。
インターネットのシステムって僕らでも手が出せるくらいの仕組みだったんですね。それでプロバイダを始めたんですよ。
VATE:プロバイダって今は普通ですけど、当時はあまりないですよね?
まだ日本でプロバイダっていうのが20社も無かったですね。それで、アクセスポイントがないところだけ重点的に作っていったんですね。そしたらけっこう成功したんですよ。
VATE:お話を聞くと簡単そうですが、すごいですね。ではその後もプロバイダを?
やってましたね。それと同時にホームページも作りはじめるようになったんです。当時は日本語のホームページっていうのはまだ一個しかなかったんですよ。
VATE:え?そうなんですか。
ええ。NHKがやってた「富ヶ谷」というサイトがあって、それしかなかったんです。
VATE:プロバイダ事業はその後も順調でしたか?
プロバイダ自体はおそらく衰退していくだろうなと思ってました。NTTとか大手には絶対勝てるわけがないので。なので、プロバイダ事業は売却してコンテンツだけをやるようになりました。