VATE:嘉戸さんが最終的にやりたい事ってなんでしょう?
文化財修復です。
VATE:それはどうしてですか?
文化財修復というのは技術だったり、知識だったりを認められないと出来ないですよね。若いから、新しいからちょっとやってみろよとは絶対ならない。経験があり、信用と信頼があって、さぁ文化財修復でしょ。
VATE:そうですよね。
ちゃんと作れる、ちゃんと理解してると認めてもらった上で、ここの襖を直してって言われたいですね。
VATE:作り手として認められたいと。
そうですね。
VATE:嘉戸さんはデザイナー、職人と二面ありますよね?
別に分ける必要はないんですが、外から見た時にどっちに重きを置かれてるんですか?
ベースは確実にデザインですよ。それは言い切れますね。物を見る時とか、物の考え方とか、意味付けの仕方とか完全にデザインしてますから。
VATE:ベースはあくまでデザインにある、と。
店の作り方も、自分の技術を理解して欲しいからこういう紙を作った方がいいなって考えたりするのもデザインという事と全く同じです。正しいかどうかはわからないですけど、物件の見つけ方とかもそうだし。だからベースは単純にデザインなんですね。ただ、職人に対する憧れだけはものすごく強くて。今そこに一歩足を踏み入れちゃったから、そっちで何とかやっていきたい。それがすごく強いんですよね。
VATE:嘉戸さんのお仕事、これからも楽しみにしています。ありがとうございました。