VATE:もったいない!
Bigの方はインターンから入りました。でもインターンだけだと食べていけないので、他のデザイン事務所にアルバイトに行ってました。
VATE:雑誌社ではどんなことを?
デザインというよりは、写真のレタッチがメインでしたね。毎号アートディレクターが変わったり、特集内容も全然違う。当然広告主も変わるので、毎回プレスキットをつくるんですね。
VATE:ええ。
プレスキットを「お前デザインするか?」って言われて、やりますやりますって(笑)。それでアートディレクターに見せに行くんです。
VATE:ディレクターはどんな方だったんです?
マーク・アトラン(Marc Atlan)というCOMME des GARCONS等の香水のビン作った、まあ凄い人で。その人に選ばれたらそれが、DIESELやらPaul Smith、Dr.Martensとかに送られたりするんですね。
VATE:凄くいい環境ですよね。
それはもう(笑)。普段見れないような写真もあるし、色んな国の人がいて、すごく楽しかったですね。
VATE:すごく充実してる感じなんですけど、日本に帰ってきたのは何故ですか?
そのまま向こうに住もうとは思わなかった?
大学の時もそうだったんですけど、授業で見せられるのが日本の浮世絵だったり枯山水だったりっていうのがすごく多かったんです。
VATE:そうなんですか。
向こうに言ってはじめて枯山水の石の配置が~、とか言われても全然分からないので自分で調べたり、そういう事があったんですね。雑誌社に入った時も、タナカノリユキさんというグラフィックデザイナーの人の特集がちょっと前にあって、その時の日本の色んなものがパラパラと置いてあったんです。「これ面白いよね、カッコいいよね。」ってディレクターの人がずっと言ってて。