VATE:クリティックの授業で学ばれたことってなんでしょう?
つくっている物が良ければ、英語が話せるかどうかなんて関係なくて、向こうから聞いてきてくれるんですね。「これ面白いなぁ!なんでこれ描いたん?なんでこの写真使ったん?」って向こうから聞いてくれる。なので、しっかり考えて良いものを作っていたら、周りが寄って来てくれるっていうのをその時に思いましたね。
VATE:なるほど。それはなにかに活かせた?
ポートフォリオを作る時に、「僕ってこういう人です。今までこう考えて、こんな作品作ってきたんです。」というのが主題になるより、どうやったら興味を持ってもらえるのか、と考えるようになりましたね。
VATE:それは大きな違いですね。
興味を持ってくれたら、こっちから行けるじゃないですか。そうするためにはどうしたらいいんだろうと考えるようになりました。仕事の面接に行く時も、今でもそうですね。なにか場所を作るのであれば、「ここはいったい何だろう?」と思ってもらえるか。いかにそういうヒントをいっぱい打つか。そういうのを学びましたね。
VATE:その後、雑誌社に就職されるわけですが。
そうですね。行きたい雑誌社は決まってたので、ポートフォリオを持って片っ端から回っていきました。
VATE:面接までこぎ着けた?
ええ。V-magazineとBig magazineが面接してくれたんです。本当はV-magazineに行きたくて。
VATE:V-magazineのどこに惹かれたんですか?
Harper's BAZZARとかをやってたStephen Ganというアートディレクターが立ち上げたところだったんです。そこには「来て良いよ」って言われたんですけど、そこから連絡が全くなくて。
VATE:それで?
そのままほっといたら…まぁそれが間違いだったんですけど、駄目になっちゃったんです(笑)。