VATE:授業はいかがでした?
コンセプトの事ばかりで「なぜここに写真をもってくるのか、なぜこのフォント、色なのか?」というベーシックな事。それはそれで楽しくて勉強になったんですけど、やっぱりCGとかにも興味があるから、先生にこれもやらせてくれと。
VATE:先生の反応はいかがでしたか?
「勉強してるのはグラフィックデザインだろ。」って言われて。「アプリケーションなんか使えなくてもいい、鉛筆もってコンセプトが書けたらいい、あなたの仕事はそうよ。」って。それでグラフィックデザインというのはそういうものなんだなっていうのが分かって来ましたね。
VATE:なるほど。
グラフィックの中でもCI、プリント、パッケージ等の色んなクラスがあって雑誌は読むのも見るのも好きだったので、プリントの方に行きたくて行きたくて。タイポグラフィーのクラスとプリントのクラスを中心にとっていました。
VATE:「プリント」というのはエディトリアルデザインではなく、印刷技術の事ですか?
いや、エディトリアルです。カタログや雑誌のデザインですね。一番大きいのはレイアウトの事かな。文字や写真の入り方、選び方。余白の取り方、ヘッダーと本文のバランスなど。クラスといっても毎日がクリティック(批評)で、実技は宿題なんですよ。先生に「次までに20個スケッチ書いてきなさい。」って言われて、翌週の授業までに仕上げて、クラスの中で発表するっていう。
VATE:クリティックはだいたいどれくらいの人数で?
大体20人くらいが一人ずつプレゼンして、ああでもないこうでもないって。でも僕はこう思うっていう事を毎日。あとは帰ってひたすら課題制作。クリティックは卒業する間近までずっとやってました。
VATE:プレゼンテーションする力が鍛えられますね。
そうですね。一番最初に手を挙げるとかそういう事ですけど。英語が話せないけど、縮こまっても仕方ないのでとりあえず一番最初に「ハイ!」って(笑)。