VATE:住むところは?
住む所も決まってなくて、とりあえず学校に行ったら「住む所どうするの?」って言われて。「いや、ないんです。」と言ったら「とりあえずここに行け。」って言われ(笑)。
VATE:それで?
語学学校で「君は何がしたいの?」って言われたので「大学に入りたいです。」って言ったら、まずは英語が話せないと駄目ということで、半年間みっちり英語だけのクラスをとりました。
VATE:半年後はどうなったんです?
ポートフォリオを持って、行きたかった大学を回りました。結局、受け入れてくれたのがサンフランシスコの大学。LAにあるArt Center College of Designのグラフィックのディレクターが来ると聞いていたし先生も面白い人がいたので、ここかなと思って入りました。
VATE:でもポートフォリオは椅子とかプロダクト関係ですよね?
そうですね。入試の中でまずどれだけ英語が分かるかっていう面接と、その場で今まで何を勉強してきたかを書けと言われまして。
VATE:それで?
めでたく入学は出来たんですが「ゼロから授業を受けなさい」と言われたんです。でも僕はパソコンのアプリケーションなんかは既に出来ていたのでそれをアピールしたら、テストを受けることになりました。
VATE:結果はどうでしたか?
ベースのクラス、色彩構成、コンピューター基礎等は全部パスして、一年分くらいの単位はもらえたんです。
VATE:飛び級みたいなものですね。
格好良く言えば。ベーシックな部分を全部パスして、いきなり「グラフィックデザイン Ⅰ」っていう所から入りました。
VATE:実際グラフィックデザインを学んだのは、アメリカの大学が初めてだったんですか?
そうですね。