日本全国にある美術館やアートスポット、その中でもひときわ人気の高い「直島」や「金沢21世紀美術館」。
それらは一体、どのような方が関わり、どのような想いで作られたのでしょう。
今回は直島を皮切りに、地中美術館館長を経て、金沢21世紀美術館の館長に就任された秋元さんにお話を伺いました。
VATE:秋元さんは学生時代、どんなことをされていましたか?
子供の頃からものをつくるのが好きでした。
人と何かをするというよりは、一人こもって絵を描いていましたね。
VATE:将来も絵を描いていきたいと?
中学ぐらいからは何となくそう思ってましたね。その頃は絵を描くというと漫画だったので、漫画家は憧れの職業でした。
VATE:絵に関心があったんですね。
ええ。中学の美術部で絵を描いたりしてる中で、絵って面白いなと思ってました。
なので、何となく漫画家とか画家とか、とにかく絵を描いてご飯が食べられたらいいな、と思ってましたよね。
VATE:その後は芸大に進まれたんですか?
そうですね。美術大学にいきたいと思って、予備校にいってました。
なので、あまり自分の進路で悩んだ経験ってないんですよね。
VATE:自然に進路が決まっていったんですね。
ただそれがうまく社会に受け入れられるか、という面では苦しみました。ですが自分のやりたいことはハッキリとしていましたね。つまり何かを表現することだったり、美術的な事に関わっていきたい、と思ってました。
VATE:東京芸術大学時代はどんなことをされていたんですか?
油絵ですね。ただその頃はもう現代美術をやっていたので、インスタレーションをやってみたりだとか思いつくことをしてましたね。
僕はね、ある特定の人に師事して先生の言う通り地道に努力して、みたいな発想が全然なくて(笑)。当時は夢のようなことばかり考えて、自分の好きなようにやりたいようにやってました。