酒陶 柳野

 

VATE:あらら。

 

高校を中退して、大検を受けたんです。それで立命館大学に入学しました。

 

VATE:中学から、いろいろとあったんですね。

 

中学を卒業して大学に入学するまでの間に、アメリカの学校、高校中退、予備校を2校くらい行って。その合間にバイトも沢山してましたし、けっこう背伸びしちゃったというか、ませちゃったというか。

 

VATE:普通に真面目に学校いってる人とは感覚が違ったりするんでしょうね。

 

そうなんです。どこの学校に行っても先生と喧嘩してました。

 

VATE:大学ではどうだったんですか?

 

大学は楽しかったです。勉強のレベルが急に上がって、日本語を読んでるのに意味わからへんみたいな(笑)。そこで哲学に出会って。音楽もやってたんですけど、サークルに入ったら、もうすごい上手い奴がいっぱいいるわけですよ。普通に頭打ちましたね。

 

VATE:音楽の方はどれくらい真剣に?

 

大して精力的にもせず、だらだらやってました。あわよくばと思ってましたが、あっという間に卒業でしたね(笑)。

 

VATE:それでも卒業が迫ってくると、いろいろ考えるんじゃないですか?

 

それが何も考えなかったんですよ(笑)。就職活動もしてなかったですし。僕ら第二次ベビーブーム世代なんで本当にろくな就職先が無かったんですよ。それで最初からサラリーマンをする気はなかったんですね。

 

VATE:大学を出てからは何を?

 

フリーターです。音楽を続けながら、他に興味のある事といえば飲食と骨董くらいでしたね。

 

VATE:骨董?

 

アメリカで知り合った友達が骨董屋の息子だったんです。京都に帰ってきて骨董屋に連れていってくれるんですね。コーヒーとか出してくれるんですが、そばちょこで出てくるんですよ。単純に面白いなぁと。お皿とかもいちいちちょっとこう、雰囲気のある皿が出てきてね。そういう風に普通に友達の影響で好きになっていったんですよ。