VATE:それでどうなったんですか。

 

彼はすごいですよ。3ヶ月くらいでいろんなセクションを口説いて、直接取引の口座作ってくれたんです。だから彼のおかげですね。

 

VATE:ディレクターとして、素晴らしい方ですね。

 

そうです。その辺のディレクターっていうのは、なんて言うんですか、対等に仕事するって言いながらどこか下請け意識を持っている。デザイナーは言うこと聞けみたいなね。

 

VATE:確かに本心では仕事を出してやってる、みたいに思っている人はいますね。

 

でも、やっぱり本当は違うよね。一緒に仕事をしてるクライアントもそうだし、代理店も僕らも。だから口だけじゃなくて、意識がちゃんとしてないといい仕事は出来ないと思いましたね。

彼は口だけの対等ではなく、自らの行動で示してくれた。自らしんどいおもいをしてもね。

 

VATE:その後グリコさんとのお仕事は続いていったわけですね。

 

そうですね。そうやって、ライターのイベントをやったことが、ブワーっと広がったんですよ。その後、ハウスさん、月桂冠さん、近鉄百貨店さん、その辺りの仕事が来るようになっていったんですね。

 

VATE:グリコさんでの最初のお仕事、というのはどういう内容だったんですか?

 

一番最初はバレンタインのパッケージでしたね。それ自体は難しくなくて、バレンタインのパッケージというのはあるムードみたいなもので出来ますよね。だからそれは難しいと思わなかったですよね。

 

VATE:それでお仕事を続けられている中で、CIのお話になった、と。

 

ええ。ロゴマークを刷新する、というお話で3人のコンペで決めたいというので、やったんですね。

 

VATE:そのお話がきた時はどう思われました?やはりプレッシャーとかそういうものが・・。

 

絶対勝とうと思いましたね!

 

VATE:(笑)。

 

だって、そうでしょう。グリコのロゴが出来たら。すごい影響力ありますよね。

子供から年寄りまで、ほとんどの人が目にするわけでしょ。だから・・絶対に取りたいと思いましたよね。

 

VATE:そして・・

 

取りました。