VATE:設立時に決められたことってありますか?
一人で10年かかっちゃうところを3人で3年でやろう、と。建築界に楔を打つぜ!となんの根拠もなく言ってましたね(笑)。
VATE:会社の名前は?
僕が決めました。確信して物を作るという意味が良かったんですが、そういう英語が無いわけですよ。なので『インテンション』を造語にして、『インテンショナリーズ』に決めました。家具から超高層建築まで既成の枠など無し!みたいなスローガンを作ってね。まぁちょっと書き過ぎじゃない?とか二人に言われましたけど(笑)。
VATE:実際会社を設立されて、いかがでしたか。
会社ってどういうものかわからなかったですね。やっぱり、ちゃんとしなきゃダメだなってことでスーツ買いにいくかみたいな(笑)。
VATE:そっからですか(笑)。
まずスーツからみたいな(笑)。なので初期のプレスに出てる写真は意外とネクタイしてるんですよ。
VATE:でもいきなり仕事ってないですよね。特に建築のような仕事って。
そうですね、だからなんでもやろうと思ってましたよ。ちょうど、DJをやってた時の知り合いが会社設立の案内を見てくれて、仕事の相談をしてくれたんですね。
VATE:どういったお仕事だったんですか?
信藤三雄さんが個展をやるということで、その提案でした。全国でやる個展だったので毎回スクラップアンドビルドではなく、最初はフルスペックだけど地方都市だったらこうして、みたいな提案をして。作品を家具に収納して触って見られるとかそういうことも提案しました。それでその提案を喜んで下さったんですね。
VATE:割と初期に仕事がとれたんですね。
ただ、僕たちも仕事をするだけではなくてデビューしなくちゃいけないですよね。だからプレスリリースを打ったりもしました。
VATE:自分たちをアピールする事も計算されていた、と。
DJをしている時にプレスリリースとかCDも作ってたのでわかってるわけですよ。プレスリリースのタイミング。
VATE:なるほど。
ただ仕事を納めたという事だけではなく、名前をどうやって入れてもらうかだな、と。CDジャケットを作ると名前とか入るじゃないですか。意外と建築の世界というのはそういうのがないんです、みたいな話をして。それで名前を入れてもらえますか?なんて聞いたら「いいよ。」って。けっこうあっさりと(笑)。