VATE:なるほど。
周りの学生も建築に対することとか、デザインやアートに対する意識は薄かったのであまり面白くはありませんでした。それで、自分で勉強しようと思って、いろいろ考えてるうちにまたアトリエに通ってもう一度絵を描こうと思う様になったんです。それでついでに大学受験もいいかなって思ったんですよね。
VATE:それで実際にどこかの大学を受験されたんですか。
でも大学をやめるとなると周囲の反対もあるでしょう?
京都精華大学に行くことになりました。周囲の反対というと、家族ですが反対される前に家族へは前もって絵をみせてました。「こんなん描けたぞっ」て(笑)。好きな建築の模写とか、石膏像のデッサンとか。で、タイミングを見計らって受験したいって頼み込みました。でもやっぱり怒ってましたね。やめるんならもう働けって言われました。でも行きたいって言ってごてまくってたらなんとかかんとか。言ってみるもんです(笑)。
VATE:精華大学に入られてから、主にどのようなこと勉強されてたんですか?
精華にはいってから特に勉強したということもなかったんです。前の大学に比べて時間が持てる様になったんですよ。一般教養とかの単位を前の大学からもってこれたんですけど、その時の単位で精華の4年分の単位をとれてましたから。精華では建築専門の単位をとるだけでよかったんです。なんで暇でした。親に悪いですけどね。
VATE:そうなんですか。で、なにされてたんです?
アルバイトとか、遊びかな(笑)。でも、そういうところで勉強してたなって思います。前の大学と一番違ったのは友人と、アルバイトかなって思います。結局大学とかどこへ行くかって関係ないんですね。やっぱり親には悪かった。でも今は精華の友人とで共に仕事をし、生活しているのでそういう意味で良かったです。
VATE:在学中は将来どんなことをしたいと考えられてましたか?
在学中はやっぱり悩みました。普通は建築家になるなら建築家事務所は弟子入りして、最低でも10年修行し、その後独立っていうのがセオリーです。建築家事務所っていってもいわゆるアトリエ系ならさらに仕事量に対する報酬なんてないも同然というのが一般的です。