女性社長の会「J300」の様子

VATE:そこでの仕事というのは?

 

従業員規模1万人以上の日本を代表する大手企業に対してe-Learningの導入事例を作っていくこと。旧部署の先輩方やグループ会社の方とともに提案をさせていただいてました。社内外ともに当時はまだまだe-Leaningが未成熟マーケットで宣教師でしたね。

 

VATE:成熟していないマーケットの事例を育てる、という経験はいかがでしたか?

 

新たな価値・商品を理解してもらうことは大変ですね。伝え続けることと、上手に既存の資産と組み合わせて提案する力が必要で。

 

VATE:提案型だと物事が進みにくいのではないですか?

 

社外だけじゃなくて社内にも可能性を感じてくれる仲間を作っていかなければ物事が進まないんです。パラダイムチェンジを人や組織に仕掛ける楽しさと困難さを実感しました。

 

VATE:なんだか大変そうですね。

 

ただ新しいことを実行するとき、お客様側も必死なことを肌身で感じる貴重な体験をさせていただきました。某超大手企業のV字回復を狙う機会に営業担当がじっくり関係構築をしてきた所にタイミングよくぶつかって、一緒に提案させていただき、上層部の大英断で大型導入していただくことができたんです。

 

VATE:プレッシャーも大きそうですね。

 

なかなかスリリングでした。一方、新規事業の内部は商品作りに本当に試行錯誤だったし、導入が決まっても社内でフォローしてくれるスタッフがいなくてとにかく必死で納品してました(笑)。

 

VATE:その後、e-Learning事業はどうなっていきましたか?

 

e-Learning事業は今も残ってます。ちょっとホッとする話題ですね。立ち上げから1年は随分さ迷ってましたから。

 

VATE:横田さんもその後ずっとe-Learning事業部に?

 

実は1年半で私は違う事業部に社内フリーエージェント制度を使って異動しちゃったんです。e-Learning事業に携わって事業を作る人ってすごいと思い、もっと自分も事業を育てるところに携わりたいと。

 

VATE:今度は事業そのものをつくりたいと。

 

ちょうど「30歳で起業かなー」と意識し始めていたので、残り4年間を過ごせる場はないかなーっと。