出た音に捧げる。

VATE:オリジナル曲もつくっているんですか?

 

ここ最近ですけど、オリジナルが増えているのは確かですね。

 

VATE:曲作りにテーマはありますか?

 

多重人格かな。

一曲ごとに違うっていうのがテーマかなと思います。あまりにいろんなことをやっているんで、でもその混沌としたのがいいんですよ。

 

VATE:混沌としたものですか。

 

もし仮にCD出すとしたら、30曲入りとか、1曲1分の曲が30個連なっているとか。 とにかく30個分の要素がある曲を詰め込むようなことがしたいですね。

目まぐるしく曲が変わるみたいなことが。1曲5分を30分割して、10秒毎に国が変わるみたいなの。国というかスタイルが変わる。

 

VATE:テクニカル的なことに興味があるんですか?理論的につじつまがあうと気持ちいい、みたいな。

 

いやいや、全然そんなことないですよ。つじつまあってないことの方が好きだったりしますし。

 

VATE:馬場さんはライブが多いですが、ライブでモチベーションがあがらない時はどうしてますか?

 

モチベーションがあがらない時もありますけど、そういうところで音楽したりしない自分も持ってるんですよ。

決してゲームのように音楽をやっているわけではないのですが、演奏って自分の感情を出す必要なんて全くなくて、無いっていう音楽のやり方もできないと。

 

VATE:うーん。

 

もちろん楽しくて仕方がないという表現だったり、悲しい曲だから、その感情に自分の感情をあわせましたっていうのも大事なんですけど、そうやるのって割と簡単なんですよね。自分がなりきればいいだけだから。

 

VATE:そうなんですか。

 

個とかではなくて、出た音に捧げるというか、自分が悲しかろうが、楽しかろうがその出た音に反応する。そういう演奏がしたいですね。

 

VATE:馬場さんの作品というのはありますか?

 

あまり今まで作品というのを作ったことがなくて、最近は作ろうとしてるんです。

基本はお笑い好きだから、人が考えないことをやって喜ぶみたいなそういう手法しかできないと思うんですけど。びっくり狙いで。