プロのギタリストっていったいどんな人生を歩んでこられたんだろう。あまり想像がつかないですよね。
今回はギタリストで天西ブルースライン、Do It!、talking aboutなど数々のバンドでご活躍中の西野やすしさんにお話を伺うことができました。
VATE:西野さんはいつ、将来ギタリストになろうと決意されたんですか?
中学生の時には既に。ビートルズとかストーンズ、ジミヘンなんかの新譜を買うのが楽しみやった時代やね。
VATE:中学生の時!そんなにはやく自分の職業を決めてたんですか?!
そう。いまと違って娯楽もあんまりなかったから。中学といっても授業もあんまり出てないし、高校も定時制で席を置いてたぐらい。そんなヒマあったらギター弾いてるって感じだった。それに中学でてすぐに、この業界に入ったしね。音楽の仕事ってだいたい夜だから、夜間の高校も全然行けなかった。結局7年間も定時制の高校に籍を置いてたなぁ。
VATE:7年も(笑)。
そう。そのうち1年生3回、2年生4回やって退学(笑)。まぁ停学やら何やらいろいろあったけど。高校7年行って、進級したのは1回だけ(笑)。仕事とかギターの練習はたいてい夜中だから、人が学校に行く時間に寝るって感じやったかな。
VATE:でも15歳で仕事はじめられたっていうのがすごいですね?
15歳の時なんてドヘタクソ。でも時代が違うんやな。そういう意味では恵まれてた時代やったかもしれない。
VATE:業界に入れたキッカケって何だったんですか?
ダンスパーティにバンドで呼ばれて、その時に一緒に出演してた他のバンドが駐留軍(米軍)のバンドでね。その時にむこうのリーダーに「うちに来ないか?」って言われて、ふたつ返事で「行きます。」って(笑)。それがまぁキッカケみたいなもんかな。あとは箱バンドっていうか、そういうハウスバンドみたいな仕事でクラブで演奏したりっていうのも始めて両方やってたね。