vol.32 2025.01.21
いまを、生きる。
コピーライター
渡辺 潤平さん

VATE:確かに出会いって大切ですよね。

 

本屋さんを始めて改めて謙虚さの大事さに気付かされるというか。しっかり頭を下げるとか、感謝を伝えるみたいなお客様商売だとめちゃくちゃ大事じゃないですか。広告の仕事をやっている限り、そういう局面はほとんどなくて何かすごくね、いい学びになってるんですよ。お客様と向き合ってお金をお預かりして商品を渡してみたいなことが鍛錬になるなと思います。

 

VATE:この先の渡辺潤平社、本屋のことを教えてください

 

お話した通り、最終的には山に完全に自分の居場所を作りたいなと思っていて、それが数年後って事はなくて10年ぐらいのスパンなんですが、ちょうど60歳手前くらいですよね。そうなるためにどうしていこうかと考えてはいるんですけど、やってみてわかる事だけど、自分の思い通りに行かない事の方が多いじゃないですか。だから自分の価値とか必要性みたいな事はあまり自分で決めないようにしています。生々しく言うと年を取ったら仕事は減っていくよねと思ってるから、それがいつかなみたいな事であったり。

 

VATE:今はとてもお忙しそうですけど。

 

思ったより忙しくてびっくりしてます。50手前だと全盛期の半分ぐらいになってんのかなと勝手に思ってたんですけど。今は物量的に一番忙しいぐらいで、それは凄く有り難い事なんですがずっと続かないなとも思ってるから、勝手になるようになっていくでしょうっていう風に思ってます。

 

VATE:ジタバタしないと。

 

ただ、1つ大きく考えている事があって、僕は父が50歳で亡くなってるんですよ。妻も55歳で父親を亡くしていて、僕らの人生観ってそれが大きいんですよね。60〜70歳ぐらいまでやりたい事をとっておいてもそこまでは生きていないかもしれないから、やりたい事が見つかったらどんどん先にそのカードを切っていくという事はよく話しています。

 

VATE:それは確かにそうですね。

 

今、山にサウナ小屋を作っているんですけど、今いるの?と聞かれても今やらないと60歳とかに作っても、その時にはサウナが好きじゃなくなってるかもしれないし(笑)。なので、コピーの仕事も本屋さんも今やりたい事とか、今欲しいものとかはどんどん惜しげもなくというか、自分がハンドリングできる範疇でやっていくという事は、続けていきたいなと思ってます。

 

VATE:お忙しい中、素敵なお話をありがとうございました!

聞き手
寺田 未来
SQUEEZE Inc. 代表取締役
アートディレクター/グラフィックデザイナー

京都の老舗企業をはじめ、全国の様々な企業や商品のブランディングを主体とした
グラフィックデザイン、パッケージデザイン、WEBサイト構築等を手掛ける。

WEBサイト
https://www.squeeze-jp.com