フォトジャーナリスト 江原一禎さん
vol.20 2006.09.01
夢を実現する手段。
フォトジャーナリスト
江原 一禎さん

夢を実現する手段。

フォトジャーナリスト江原 一禎さん

海外で活躍する若きフォトグラファー。でも実際にはどんなことを考え、海外に渡られたんでしょう。

今回はカナダで活躍されている気鋭のフォトグラファー、江原さんにお話をお伺いしました。

 

VATE:江原さんは学生時代、将来は何になろうと考えられていましたか?

 

日本での学生時代には、特にこれだというはっきりとしたものはありませんでしたね。ただ、漠然とではありましたが、人と人を繋げるパイプ役のような仕事がしてみたいという思いはありました。

 

VATE:学校では主にどんなことを勉強されていたのでしょうか?

 

関西大学では社会学部マスコミュニケーション学科を専攻しました。日本での学生時代は、お世辞にも真面目な学生とはいえず、学校でこれを学んだと言えるようなものは、特に無いんですよ(笑)。

 

VATE:そうなんですか。

 

ただこの時期、留学生や他のルームメート達と寝起きを共にした寮生活、接客業をメインとした数々のアルバイト、そして何度にも渡る海外への一人旅の経験から、その場の状況や相手をじっくりと観察し、そこから得た情報を基に、自分自身をその環境に適応させるすべを学びました。

 

VATE:江原さんは関西大学在学中に休学して

ニュージーランドに行かれたそうですが、それは何故ですか?

 

「言葉が全く通じない異文化の中に自分を送り込んだ際、果たして自分はその環境に順応し、そこに住む人々の中に溶け込むことができるであろうか」。学生寮にいたころ、共に生活をしていた数々の留学生を観察するうちに、もし自分が逆の立場であったらどうなるだろう?と考える内に、そんな問題意識が湧き上がり、これはもう試すしかないと、大学3年を一年間休学し初の海外への一人旅を決行しました。

 

VATE:場所としてニュージーランドを選ばれた理由はなんだったのでしょうか?

 

ニュージーランドを選んだ理由は特にありません。当初は、寮に住む仲の良い友人の薦めでカナダに行こうと決めていたのですが、ワーキングホリデービザの申請で抽選に外れたため、仕方なくその時ビザ取得が可能であったニュージーランドに目的地を変更したのがきっかけです。