UNCLE×2
(アンクル・アンクル)

音楽に夢中だと感じました。やっと、そうなれたんです。

VATE:なんだかとても充実している日々ですね。

 

本当に自分の好きなようにやってましたね。ですが、バンドを運営するにはお金が要る。稼がなければ。という事で、音楽バーを辞めてお給料の良い仕事についたんです。

 

VATE:今度はどんな仕事されたんですか?

 

デパートの店員さんです。ローンの受付をする為にただ座っている仕事で、凄いヒマで(笑)。当然のようにそこで詞を作ったりしてました。詩の世界に入り込みすぎて、泣き出してしまったり、ライヴ後の打ち上げが長引いて、寝れないまま出勤してマスカラべったりの顔で怒られたり。無茶苦茶でしたね(笑)。音楽に夢中だと感じました。やっと、そうなれたんです。

 

VATE:自分で夢中だと実感するまでに長い時間が必要だったんですね。

その後、酒井さんはヴォイストレーニング教室を開講されて「教える」というコトもはじめられますよね。

 

ライヴをし始めた頃、お客さんやメンバーの知り合いからヴォイストレーニングを教えて欲しいという依頼があってはじめました。人づてにどんどん生徒さんが増えてきて、収拾がつかなくなってきた時に、ワタナベ楽器(京都)やスタジオ・ブルー(滋賀・守山)の方が、声をかけて下さってレッスンが本格化したんです。

 

VATE:レッスンはどんな内容なんですか。

 

複数のヴォイトレ講師やプロの歌い手からのアドバイス、英語の先生から発音のアドバイス、ダンスのレッスン、身体の使い方、ヨガの呼吸法、ストレッチ方法、そして私自身の経験の中で掴んで来た事なんかが、レッスンの内容になっていますが、要するに『気持ち良く声をだそう!』という事につきると思います。そういう声が聞こえてきたら『今の声気持ち良い!』って生徒と一緒に大喜びしてます。

 

VATE:なんだか、とっても楽しそう(笑)。

 

私自身の声もレッスンも、もう1段階レベルアップしたくてアメリカまでトレーニングを受けに行きましたが、アメリカ人のいうトレーニングって、ホント徹底しているんですよ。『懸垂しながら歌うと、良く声が出るよ』ってあっさり言っちゃう(笑)。決して諦めずに進んで行こうとする、建設的な考え方に脱帽しました。