「もっと歌に夢中になりたい」と思っていた。

VATE:大学時代はもう音楽一本って感じだったんですか?

 

単に楽しんでましたね。音楽一本!って感じの熱いノリではなくて、でも内心ではもっと夢中に生きたいと思っていました。

情熱をどう形にすればよいか分かりませんでした。自信がありませんでした。

 

VATE:自信はないけど、歌うコトは好き。

じゃあ将来どうする?!ってことになりますよね?

 

その頃、日本の女性ボーカリストの凄い歌を聞いて、その人のレッスンがあると知り、すごく興味を持ちました。それが亀渕友香さんです。大学卒業後の身の振り方を「レッスン代を稼ぎにOLをやる」「レッスンを受ける」「バンドをやる」と決めて大学が終わったように思います。

 

VATE:では大学卒業後はOLさんをされていたんですか。

でもそれは「レッスン代を稼ぐため」だったんですね?

そのことは周り、例えばご両親なんかはご存知だったんですか?

 

どうでしょうね、知らなかったと思います(笑)。

就職をきめる際に二つの選択肢があって、1つはある下着メーカーで商品開発。そしてもう1つは輸入商社でした。もし仕事をするなら自分のやりたい事しかやりたくない私でしたが、実は歌以外にやりたい事のNO.1が下着の開発だったんです。これは迷いました!その会社に入れば、開発に忙しく、歌はやれないと分かっていたので。

 

VATE:下着の開発?!なにか下着に不満があったんですか?(笑)。

まぁ、それは置いておきましょう(笑)。それで結局どうされたんですか?

 

でも歌をあきらめられない自分がいて、輸入商社に就職する事にしました。そこは年間休日が130日近くあったんですよ(笑)。働きながら歌って自分を磨いていこうと思いました、でもその先に『プロの歌い手』というのを目標においていたというよりは、『もっと歌に夢中になりたい』と思っていました。