VATE:最後になりますが、森田さんのこれからのこと、夢をお聞かせ願えますか。
結局、人は最後には、何のために生まれてきたのか、とか、なぜ今の姿でここにいるのか、というような問いに行き当たりますよね。そして、どう生きるべきなのか、なぜ生きたいと思ってしまうのか、と。最近、私はこういう問いに対する答えを導き出したいから、自分の能力を生かせるようなひとつの道を選んでいるのかなと思うようになりました。そこから最大限に人生を生かすことができれば、時間はかかってもきっと望むものは見えてくると信じています。一番遠くの大きな夢はそういうことです。
また劇場芸術とはいえ、劇場に足を運ぶことのできない、病気や障害を抱える人達の前でも踊りたいと思っています。そういう場でも、何かを伝えることのできる表現者でありたいですね。
VATE:長々とインタビューにお答えいただき、ありがとうございました。今後も頑張って下さい!
森田友理 略歴
3歳より母が主宰する森田友紀バレエ研究所でバレエを始める。その後、小川亜矢子、坂本憲志、牧阿佐美、山本禮子に師事。'92年日本文化庁芸術インターン・シップ受領。'93~'97年チャイコフスキー記念東京バレエ団所属。'98,'99年ニューヨークで研鑚を積む。'99年グラニット・ステート・バレエ団で主役を踊る。2000年ミルウォーキー・バレエ団にプリンシパルとして入団。「白鳥の湖」「ジゼル」「ドン・キホーテ」「シンデレラ」「くるみ割り人形」他の主役を踊る。
ミルウォーキーバレエ団 Webサイト http://www.milwaukeeballet.org