カフェサロン店内

VATE:引き抜きですね。外食産業の会社ではどんな事されてたんですか?

 

そこの会社では、最初は一軒のお店のマネージャーやってから本部の企画(メニューを作ったり新店の立ち上げをしたり雑用をしたり人の足らない店舗のヘルプをしたりと色々やりました)をしてました。その時に印刷物の発注をしていたことが後で役に立ったわけです。

 

VATE:ということは、その会社で飲食業界のことを勉強されたわけですよね。

外食企業に入られて如何でしたか?

 

アルバイト数人と適当にやっていた時と比べてたくさんの同僚や上司と働くようになったので人間関係での悩みなども増えましたが、ラーメン屋さんからイタリアンまで色々なお店があったので勉強になりました。見よう見まねでマニュアルを作ったりして大変でしたが充実してましたね。

 

VATE:では飲食業界でのお仕事には満足されていたわけですか?

「俺はこれでやっていくんだ!」っていうお気持ちだったんでしょうか?

 

飲食の仕事は面白かったのですが、新店の立ち上げをやったり、印刷物の発注をするようになって、内装やデザインに興味を持つようになりました。なので、ある時期に会社を辞めました。

 

VATE:そうなんですか。辞められてどうされたんです?

 

これが話せば長くなるのですが(笑)何のあてもなく外食会社を辞めて、どうしようか考えていたときに「印刷会社」がデザイナーを探しているというのを耳にしました。ダメモトで行ってみてお話しているうちに仕事をもらえることになって、いきなりフリーのデザイナー(?)になってしまったのです。当時はマックなんてなかったので写植の手配から版下の作り方まで人に聞いたり本を読んだりしてなんとかこなしてました。

 

VATE:またまた違う職種ですね。フリーはけっこう長かったんですか?

 

いや、そうでもないです。一年くらいフリーの生活をした頃、写植の切り張りをしている時に「なんだか孤独な仕事だし、店作りに関われる仕事がしたいなあ」と思い立ち、本屋で就職情報誌を買って電話しまくり、インテリア会社に面接に行って就職を決めました。

 

VATE:しかしそんな簡単に採用されるものなんですか?

 

いまから思えばバブルな時代だったので、就職するのは難しくなかったです。いくつかのインテリア会社に面接に行き、飲食店をたくさんやってそうな会社に決めました。