カフェが好きっていう人が最近多いですよね。でもそのオーナーがどうやってカフェをはじめたかはわかりませんよね。
今回はカフェサロン、そしてデザイン事務所TPOの代表、田井さんにお話を伺いました。
VATE:田井さんは学生時代、将来どのような事をされようと思われていましたか?
僕は飽き性なうえに、すごく他人の影響を受けやすく、かつ人がしていることを見ると自分にも出来るんではないかと思ってしまう人間なので、高校時代は大変でした。
VATE:例えばどんな影響を受けられたんですか?
音楽好きが高じてギタリストを目指したり、本を読めば小説家にあこがれたり、イラストレーターや漫画家を目指したこともありましたね。飲食店のアルバイトばかりしていて単位が取れず大学を自主退学したときは、とある喫茶店のマスターみたいな事をしていたので、何となく飲食業界で生きていくのかなあと思ってました。
VATE:どうして大学を自主的に退学されたんですか?
大学にいるよりは喫茶店で働いている方が楽しい、という感じだったんでしょうか?
5年行けば卒業できたかもしれなかったけれど、あまり学校に行ってないことを知った親が激怒して「辞めて働け!」と言われたのが直接的な自主退学のキッカケだったかもしれません。確かに喫茶店での仕事は面白かったし、いまでいう歩合制みたいな感じで収入もそこそこあったこともあり、スーツを着て就職活動をする気にもなれなかったので、「まあいいか」という気持ちだったかな。
VATE:喫茶店でのお仕事ですが、どういうところが面白かったんでしょう?
不特定多数のお客さんが来られて出会いがあることでしょうか。また、ほぼ任されていたので、良くも悪くも自分の段取りで仕事ができることもポイントでした。楽しいというのとは違うけど、汗をかきかきリクルート活動している友人達を見ていて、スーツを着なくても良いし、クーラーの効いた空間で仕事が出来るし、なかなかええ仕事やなと。長時間労働だったけど、閉店後に、しょっちゅうアルバイトを連れて遊びに行ったりして、そういうのもいまから思えば楽しかったですね。
VATE:へぇ、なんだか兄貴のような存在って感じですね。
その後、田井さんは外食企業に勤務されるわけですが、これはなぜですか。
喫茶店を辞められた理由というのは?
喫茶店のお客さんに、飲食店を展開している会社の社長さんがおられて、しつこく(笑)誘ってくださったので、4年も喫茶店やっていたし、丁度外の世界も見てみたいと思っていたこともあり、転職しました。