フォトグラファーが映し出す写真の世界。そこにもきっと、いろんな想いがこもっているはずですよね。
今回は広告写真から自身が魅せられた海の蒼い世界まで様々なフィールドで活躍されているフォトグラファー、
赤木さんにお話を伺いました。
VATE:赤木さんが写真家を目指されたのはいつ頃ですか?
中学卒業時、高校に行かずに写真専門学校に行くって言い出して親に説得されて高校へ…。思えばこの頃から写真で飯食いたいって思ってました。高校時代は地方のフォトコン荒らしてました(笑)。具体的に写真が真剣にやりたくなったのはギー・ブルダンの写真を見てからかな。
VATE:なぜギー・ブルダンの写真にそんなに惹かれるものがあったんでしょう?
ギー・ブルダンが撮ったというボズ・スキャッグスのアルバムカバーを見て、衝撃を受けたんです。日本で見ていたそれまでの広告写真とかとは作りこみ方がまるっきり違った。ヘルムート・ニュートンが女性を撮っても違ったんだけど、男のセクシーさというか、かっちょいい匂いが漂っていたんです。決してバイセクシュアルというわけではないのですが、「これや!」って感じ。まあファーストインパクトですね。
VATE:へぇ~なるほど。で、当然大学にも写真を勉強する目的で入られたんですよね?
大学に入られて如何でしたか?
大学に入って一時現目の授業で「んーー」。二時現目で「違うぞこれは」って思い出してちょっと進路を誤ったかなと…。授業を受ければ受けるほど違和感を感じてました。ほんとに知りたいことから大きくかけ離れていたのです。
VATE:そうなんですか。それでどうされたんですか?
当時つるんでいた友人達のほとんどが異端児で、外部に出ることが多くなってきました。外部というのは実際にコマーシャル関連のスタジオや写真家のアシスタントにということで、僕自身は当時コマーシャル関連ではうるさいことで有名な(気難しい)某写真家に付き人っぽい感じのアシスタントになっていました。仕事は海外向けの松下や美津濃などのポスター、阪急のキャンペーンを撮るなどそれなりに仕事が認められた人だったので非常におもしろかったです。