長くやっていればすごいチャンスがくるなって。

 

VATE：うんうん。例えば？

 

例えば車屋さんとか、なんかの工場とか（笑）。いま考えると何してんだろうと思います。

だから、工場のおじさんたちが困って他の人とか紹介してくれるんだけど、またよくわからないとこだったりして。それから映像を作る所とか、車の広告を作る所とかに流れて行って…って感じで、今ではいろんなところに知り合いができました。だから少し変なところから仕事が来たりでおもしろかったです。何でも無駄って無いなって思いました。

こんな感じでなんとか仕事も増えていき、仕事がどこからくるのかもわかってきて、やっと落ち着いたという感じです。

 

VATE：積極的ですねぇ。飛び込みの営業なんて営業マンでも大変ですよね。

でもそれが少しずつ仕事に結びついてきたんですね。いや、すごい。

フリーになってどれぐらいで自信とかついてきました？これでやっていける、っていう自信。

 

自信なんて今でも全然ないですよ。だって、仕事は本当くる時とこない時の差が激しくて、今でもドキドキだし、「あ～、も～全然仕事ないよ～！」って営業しだすと前の仕事先からひょっこり仕事がきたりして。も～本当に訳がわかりません。予知能力があればいいのにと思います（笑）。でも、自分が死なない限り自分の会社は倒産とは言えないから、仕事がなくなったら営業して、やりたくなくなったら休憩して、とマイペースにやっていこうと思っています。

 

VATE：いままでのお仕事で印象に残ってるものってどんなものですか？

 

いつもやってるデザイン事務所からの発注で、Hitomiのプロモーションキャラを作ったことかな。宝島と任天堂が協力していたプロジェクトで、プレゼンに出すために作ったんです。結果的には落ちたんだけど、あの時は最高にプレッシャーの嵐だったから、よく覚えています。長くやっていれば、いつかはすごいチャンスもくるもんだな～、と。その時の私はまだ未熟だったからダメだったんだと思って、また次のチャンスにむけて日々努力するぞ！！って思ってます。

 

VATE：お仕事の中でイラストを描く、っていうのはどんなものですか。

自分の表現を押し殺したりだとか、いろいろストレスもあるかと思うのですが？

 

う～ん。これが今だにけっこう悩んでる所でもあります。自分を全て捨ててお金のためにやる、っていう訳でもないし、かといって自分を出し過ぎると修正とかがあると自分をけなされてる気になったり（違うのに）するし。気持ちを今いちどこに持って行けばいいのか悩みます。しかも今は自分のタッチが固定されているわけでもないので、更に仕事的になってるのかな、と。