イラストレーターというお仕事もなかなか興味深いですよね。今回は名古屋に事務所をかまえ、J-PHONE、プレイステーション、ケイコとマナブ、とらばーゆ等さまざまな分野でイラストが掲載されているイラストレーター・・ではなく、「イラスト大工」の山本雅子さんにお話を伺いました。
VATE:山本さんはいつ頃イラストレーターになりたいと思われたんですか?
絵が幼稚園の時から好きで。だけど、その頃は魔女になりたかったんですよ。
VATE:魔女に(笑)。かわいいですね。
次に服をデザインする人になりたかった。その後、就職するときに社長に「イラストレーターの山本さんだよ。」と紹介されて、はじめてイラストレーターという職業があることを知ったぐらいなんです。なので、具体的になりたいと思ったことは全然なかった。
VATE:服飾デザインをあきらめたっていうのはどういう理由だったんですか?
家庭科が2だったから(笑)。でも、デザイン画は大好きでいつも空想の服をつくっていました。
VATE:なるほど。裁縫が苦手だったんですね。でも何かを創造することは大好きだったわけですよね。
では進路も自然とそういう方向に向かっていったわけですか?
はい!手先は不器用だけど、想像してつくったり、描いたりすることは大好きでした。きめられた事が昔から大嫌いで、先生の言うことなんて全然聞きたくなかったし、堅苦しい常識っていうのも本当に嫌で、学生生活は本当に苦労しました。みんなと同じことを一生懸命やろうとがんばるんですが、いつも先生に叱られてばかり。
VATE:美術系の学校に行きはじめてからもそうだったんですか?
いえ、美術系の学校にいきはじめたら私と同じように普通の生活が不器用な人ばかりで、すごく安心しました。最高に大好きな友だちもいっぱいできて幸せ!それから「あ~、自分は落ちこぼれじゃないんだ!!」って(笑)。本当、自分がこっちの世界にきたのも、すごく自然な事だった。だって、勉強大嫌いなんだもん。
VATE:あははは。美術系の学校ではどんな事をされてたんですか?
学生時代は将来どんなことをしようと思われてましたか?
美術の学校は、とりあえずカラオケと喫茶店の毎日でした(笑)。あんまりちゃんとしてなかったです。でもいちおう学校では、彫塑もテキスタイルも写真も、デザインもインテリアも、さらっと流す程度にやりました。でも私達のグループはけっこう真面目じゃないのに先生に気に入られてて、作品もいい感じで成績はよかったです。