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松寿千年翠|京都デザイン事務所 SQUEEZE Inc.
December 2, 2014
松寿千年翠(しょうじゅせんねんのみどり)という禅語をご存じだろうか。松の木の緑色は千年という歳月を経ても風雪に耐えぬき、少しもその色を変えないという意味であり、変わらぬように見えて常に新しいことに挑戦していくというグランマーブルのブランドコンセプトを表現する言葉として、祇園町に新たにオープンする店舗のテーマとなった。
松は古来からモチーフとして盛んに使われ、その形も様々であり、光琳松のように形を極端に単純化したものもあれば、細部まで書き込まれ、州浜文など海辺の情景に欠かせない風景文様として使われる事も多い。
その松を新しいブランドの意匠とするのは、なかなか難しい作業となった。目新しさを求めて大きく変えるのは容易いが、これだけ使われてきたものであるから変容させるのではなく、どこかにこっそりと新しさを忍ばせたい。ロゴだけではなく、松葉結びにみられる包装まで全体を通して意匠を少しずつ感じ取ってもらえるように設計をした。